僕たちの住むところでは何かにつけ出てくるキーワード”梅”
梅酒で乾杯条例があったりと、切っても切れない存在です。

そんな梅の中でも有名な南高梅について調べてみました。

南高梅の花は白色の一重で、2月上旬から下旬頃に開花します。
梅農家の友達の話では花が咲いてから暖かいと豊作に。
花が咲いた後、寒い日が続くと不作になりやすいんだとか。

花粉を運ぶミツバチさんの働きで豊作だったり、不作だったりするそうです。

花の散る頃にはその年が豊作か不作か大体わかるっていうから面白いですね。

そうやって出来る果実の大きさは、大粒のもので25g~32gになるそうです。皮が柔らかくて果肉が厚いのが特徴で、梅干しになる梅としては最高級品とされます。
果実の色は緑色ですが、完熟が近づくにつれて黄色みを増していき、日光の当たる所は、鮮やかな紅色に変わります。

酸っぱいイメージの梅ですが、完熟の梅になる6月ごろからは畑も梅の集められる青果市場も、甘い桃のような香りで満たされます。

南高梅は大きさによって洋服のように、サイズによってSから4Lサイズに振り分けられます。

4L 4.5cm~4.9cm未満
3L 4.1cm~4.5cm未満
2L 3.7cm~4.1cm未満
3.3cm~3.7cm未満
3.0cm~3.3cm未満
2.7cm~3.0cm未満

お中元などの贈答用に用いられるのが3Lや4Lのもので、Lサイズより小さいものは梅酒や梅エキス、梅ジュースなどの加工用に使われることが多いようです。

2Lサイズより大きいものでも、傷などがあるものは加工用などに使われています。

普段食べるお茶碗のご飯のお供としてはMからLサイズのものがちょうど良かったりするのですが、高級梅としての宿命から、あまりそのサイズが流通することはないようです。

歴史

そもそもなんで南高梅って名前に?

南高梅は明治時代に和歌山県の旧・上南部村(現・みなべ町)の高田貞楠(さだぐす)が果実の大きい梅を見つけ、高田梅と名付けて栽培し始めたものを、1950年に発足した「梅優良母樹種選定会」が5年にわたる調査の結果、37種の候補の中から高田梅を最優良品種と認定。その調査に尽力したのが南部高校の教諭だった竹中勝太郎(調査委員長、後の南部川村教育長)ことから、高田の「高」と「南高」をとって南高梅と名付けられて現在に至っています。

ちなみに、この辺りでは南部高校のことを”なんこう”と呼んでます。

と、今回は僕たちにとってはゆかりの深い南高梅について調べてみました。

食べて美味しい南高梅ですが、2月いっぱいは梅林での花見もおすすめです。みなべ町から田辺市にかけては

南部梅林(和歌山県みなべ町)
「一目100万本、香り十里」と称される日本最大級の梅林

岩代大梅林(和歌山県みなべ町)
広さ30ha、梅木2万本の大梅林

千里梅林(和歌山県みなべ町) – 熊野古道の千里の浜を見おろす丘にある約6千本の梅林

紀州田辺梅林(和歌山県田辺市) – 大蛇峰山麓にあり、30万本の梅木が水平線を遠景に広がる

の梅林があります。

シーズン中は各梅林ともイベントをやっていたりととっても楽しめますので、ぜひ、冬のお花見を楽しんでください。

そんな、観梅のお供には名物のいも餅がおすすめ!

いも餅についてはまた次回レポートしますね。