実は田辺の名物 『蒲鉾 (かまぼこ)』

和歌山県の紀南地方の名産言えば梅干しとみかんが有名ですが
実は他にも有名なのが『かまぼこ』
かまぼこと言えば、半円形の蒸された板が付いたかまぼこをイメージすると思いますが、
たなべのかまぼこは正方形。更に蒸すのではなく焼いて作られるのも特徴。
原料は主に西日本で撮れる魚、エソやグチという魚を使い、
真ん中に日の丸のような焼き目が入り、なんばきび色をしていることから、
また、製法が南蛮渡来であることから「なんば焼(南蛮焼)」と呼ばれ、高級かまぼこの代名詞となっています。

田辺市にはこのなんば焼を古くから販売しているお店が並ぶ『かまぼこ通り』があるほど。

そしてもう一つ、なんば焼(南蛮焼)と並ぶ田辺市の名産が「ごぼう巻(牛蒡巻)」
かまぼこ作りに生魚のまま仕入れるエソやグチですが、
かまぼこなどに使われるすり身となるのは全体のわずか3~4割。
ムダになってしまう部分を減らそうと誕生したのが、『ごぼう巻』
やわらかくゆでたごぼうを魚のすり身でつなぎ、
すり身をつくる際に出た魚皮を巻いて焼きあげて作ります。


どちらも少し個性的な形をしていますよね。

まるせん蒲鉾店

今回おじゃましてきたのは田辺市の高山寺さんのすぐ近くにある『まるせん蒲鉾店』さん。
会津川沿いの細い道を入り、高山寺さんの山門のすぐ向かいに
ひっそりとあるのが『まるせん蒲鉾』さん。

 

すぐ隣が高山寺さんの山門。



こちらも老舗のかまぼこ屋さんで、名産のなんば焼やごぼう巻きはもちろんですが
じつは人気メニューはそれだけではありません、
毎日お昼までには売り切れてしまう事も多い、
ヒット商品があるんです!

大ヒット商品 『平天 (ひらてん)』

そうそれが『ひらてん』
かつては『なんば焼』や『ごぼう巻き』がお土産などにとても人気があったのですが、
時代の流れとともに、人気が低迷。。
そこで考えたのが、もっと簡単に気軽に買えて、
若い人たちにも食べやすいものという事で考えられたのがこの『ひらてん』

一枚100円というお求めやすい価格で、おやつに、ちょっとしたお土産に、と、この焼きたてのひらてんが大ヒット。
毎日午前中には売り切れてしまうほどの人気に。

まるせん蒲鉾さんのひらてんはジューシーでちょっと甘い優しい味が特徴。
アツアツをその場で食べれば、ぺろりと食べられて、一枚、二枚とついつい食べたくなってしまうほど。
ビールのおつまみにも・・・たまりません。

店の入り口に『天ぷら出来立て有ます』の看板があればチャンス!

もちろんお土産にも喜ばれること間違いなし!
今からの季節は会津川や高山寺さんをちょっとお散歩ついでに。
ぜひ一度ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか☆

和歌山県・田辺市にある まるせん蒲鉾店

住所 和歌山県田辺市稲成町421-1
営業時間 :08:00~18:00
定休日:日曜日