世間はゴールデンウィークに突入!
畑の草刈と梅の防除に追われる翔大です。
ただ、就農一年目のぼくは、まだまだ、農作業も多くはないので、今回はみなべ町で梅農家の傍ら、いろいろなことにチャレンジをしている、先輩農家のしんや君の畑におじゃましてきました!
こだわりしんや君のうすいエンドウ
しんや君は梅農家だけでなく、春先はうすいえんどうも栽培!
こだわり派のしんや君はやっぱり豆にもこだわりいっぱいで栽培してます。
まわりにハウスが並ぶ中、しんや君のうすいえんどうの露地畑があり、写真ではわかりにくいですが、ハウスの奥にはすぐ海が見えています。
聞けば、この畑は現役の田んぼで、裏作としてうすいえんどうを育てているらしいです。
うすいエンドウはハウス栽培で作られる農家さんが多いですが、海が近く冬も温暖な、みなべ町の岩代地区では、米栽培の裏作としてうすいえんどうを育てている農家さんも多いよ!とのことです。
満面笑みを浮かべながら、早速畑に入れてもらいました。
きれいに畝だてされた畑に、とても元気そうに豆が育っています。
めっちゃ、ぶら下がってますねー!とテンションが上がってきます。
さっそく、収穫です。右手で帽子の上を持って、左手で豆を支えてと。
初めて挑戦の僕も、少し練習していると出来るようになってきました。
とった豆は腰に掛けたボッツリに丁寧に入れていきます。
両手で収穫がしんや君のこだわり!
簡単そうに見える収穫なのですが、しんや君から一つだけ厳しい指導が。
豆の収穫のときは片手でポキポキと簡単に収穫してしまうところですが、収穫は”絶対に両手”でやってね!
少しでもきれいな状態で、消費者の方に届けたいとの思いから、作業効率は悪くなってしまいますが、ひとつひとつ丁寧に両手で収穫。
きれいな状態は、見た目だけでなく、鮮度の維持にも貢献。傷がついたものはイタミも早いので、絶対に収穫は両手で!
こんな、お客さまには見えないところまでこだわるところが、つくる農作物にファンがいるしんや君の秘密なんだなと勉強。
収穫をお手伝いしながら、しんや君に近づいていくと、まだまだ出荷には小さなうすいエンドウをおもむろに、一つまみ。
「そのサイズも収穫するんですか?」 とたずねると
「ううん。これは出荷はできないサイズ。でも、一回、生で食べてみて!」と差し出してくれます。
でたっ!体育会系特有の若者に対する洗礼!!と躊躇する僕を片目に、さやをむいていくしんや君。
さやを割ると、薄い緑色のきれいな粒揃いの豆がびっしりと!
「若い豆の方が、甘くて青臭さも無いから一回食べみてよ」との言葉に
本当に生でいけるの?と半信半疑のまま、ひきつった笑顔で、口に運ぶと、えぐみ、青臭さも無く、本当に甘いことにまたビックリ!
豆の皮も薄くて、いままで食べてきた豆とは違う、フルーツにも似た自然な甘み。
これ生で食べたほうがおいしい!
少し若めのうすいえんどう。
まだ、花弁が少し残る出荷にはならないサイズですが、生で食べられます。
こっちは出荷サイズまで成長したさやえんどう。
とても鮮やかで綺麗です。
あっちには背丈の低い豆が
隣の畑には少し背の低い畑が。
うすいエンドウにしては背が低いし、しっかりしている感じなので、あっちは何ですか?と聞いてみると、まあ、来てみてと隣の畑を案内してくれるしんや君。
あきらかに、うすいエンドウとは違い、背も低く、支柱もありません。
はっぱも大きく、茎もしっかり、どっしりといた感じ。
なんだろうと、遠くから見ていると、「近づいて、足元のほうを見て。」と声が
あ、大きな豆が、たくさんなってます。
うすいエンドウが指2本分くらいだったのに対して、こっちは手のひらサイズ。
これは、あれだな・・・
どーん。
さやを割ると出てきたのは、きれいな緑色をした大きなソラマメ。
「これも、せっかくだから生で食べて!甘いから!」と しんや君。
一度経験しているので躊躇なく口に運ぶと・・・
あまーい!!
ソラマメも青臭ささも無く、加熱したくらい甘みがあって、大きいだけ、豆の感じしっかりとしておいしい。
この味を消費者に伝えたいんやよ!
僕と同じ、メインは果樹農家のしんや君ですが、畑の野菜へのこだわりもいっぱい。
土づくりからこだわって、丁寧に作物を作るのに、果樹も畑もかわらない。という信念をもって、優しく丁寧に、とっても”まっすぐ”農作物にむかいあっています。
そんなしんや君は
「流通に乗せるほどの量ではないけど、少ないからこそ収穫方法、消費者の人への新たらしい届け方もできるんじゃないかな。」
「生でも食べられる豆を、遠くの人たちにも届けられたら存の流通では伝えれやん味かもしれない。と歯痒さを口にするしんちゃんでした。
しんや君のお豆はこちらから購入いただけます (予約制)
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