こんにちは、毎日10個以上のみかんを食べ続けて少し太ってしまったショウタです。

美味しい食べ物が多いこの季節、この調子だどやばいな〜!もう黄色信号の為、梅干しダイエットに挑戦しようか真剣に考えています。ww

さて、年の暮れに差し掛かりお歳暮はどの様なものを送りましたか?

紀南地方では特産のみかんが冬の贈り物としての需要が高く、今まさに収穫が最盛期を迎えてます。今回は、大坊のみかん農家さんに突撃してきましたので、大坊みかんの紹介をしていきたいと思います。

大坊てどんなところ?

まず最初に大坊地区の紹介ですが、大坊と言うのは字名で、田辺市芳養町の大坊集落を指します。南紀田辺インターから稲成上芳養線を北上すると目の前にそびえる高い山。そこに大坊のみかん畑と集落が存在しています。田辺市街地から見ると、まるで天空の城のようなところです。澄み渡った日よりには紀伊水道越しに四国地方まで見渡せ、夜は、満天の星空を楽しめます。急な坂道が続くため、気圧の変化で耳がキーンとなることもしばしば。【稲成町から見た大坊地区】

田辺インターから約5分ほど稲成上芳養線を北上したところにある、こちらの石碑が大坊の玄関口。

【大坊地区から見た田辺市街地】

険しい大坊坂を登るとご覧のパノラマが迎えてくれます。

四国地方を望むことのできる日中はもちろんのこと、夜はまた夜景が綺麗で、地元カップルにも人気な夜景スポットです。

甘くて美味しい大坊みかん

県内外に名を馳せる大坊みかんですが、他のみかんとの違いって何なんでしょうか。代々、大坊みかんを生産している坂下さんを訪ねました。

甘さの秘密は徹底された樹上完熟にあり!

甘くて美味しい大坊みかんの特徴は、樹上完熟栽培方法です。通常11月上旬から12月中頃に収穫する早生みかんですが、大坊みかんの場合は12月の上旬から2月上旬にかけて収穫します。特に正月を過ぎてからの大坊みかんは人気があり、地元卸売市場でのセリも賑わいを見せます。

【田辺中央卸売市場に並ぶ大坊みかん】

樹上完熟みかんに適した栽培環境

真冬を樹になった状態で耐えなければらないこの樹上完熟栽培ですが、どのような場所でもできる栽培方法ではありません。

田辺湾からの潮風が抜ける標高約300mの大坊地区。南向きの傾斜段畑で水はけがよく、日当たりの良い場所で栽培する事により、積雪によるすあがりと言う障害や、生温かい様な雨で発生しやすい浮き皮障害にも耐えられる環境です。

良いみかんが作れる一方で、今年立て続けに紀伊半島を襲った台風20号、21号では多くの果実を傷つけただけでなく、倒木や葉が飛ばされると言う被害をまともに受けてしまい、風抜けの良さが災いしてしまいます。

みかんの味は甘さと酸味、そしてコク

みかんの味の決め手は糖度と酸度のバランスとよく耳にしますが、糖度と酸度の関係性は、酸が糖に変わり甘くなると言われています。そしてそれらの邪魔をするのが余分な水分です。お互いの関係に水を差すと水っぽいみかんになり食味が落ちます。糖度、酸度がバランスよく濃縮されることにより、コクが生まれ、美味しいみかんになります。

美味しい大坊みかんは酸度をいかに高められるかが甘さを追求するカギだそうです。また、通常より3ヶ月も収穫を遅れせることができるのも夏季にしっかり酸度が高めて作られてるところにあるそうです。

まとめ

これからますます美味しくなる大坊みかんはただ単に収穫期を遅らせるのではなく、収穫期を遅らせるための栽培努力が垣間見れました。中でも面白かったのが、周辺地域のみかんの収穫が終わる年末から一気にイソヒヨドリやカラスなどの野鳥被害が増える様で、その対策のために園地一面を防鳥ネットで囲って鳥からの被害を守っているとのことでした。皮が厚い品種だとそこまでのダメージが無い場合も有りますが、皮の薄い宮川早生にこだわり作るため、努力を惜しまないのです。

是非皆さんも大坊みかんに出会う機会が有りましたら、ご賞味戴けたらと思います。

また年明けにもう一度園地を訪ねさせてもらうのでその模様もお楽しみに!